西日本新聞

特集

第1回 記者に驚きを与える

新聞記者に取材されるプレスリリースの作り方 1/3

 自社商品やイベントを効果的に広報し、新聞記事として掲載されるために、どのようなプレスリリースが必要なのか。西日本新聞社経済部デスクの薮宏之が、3回にわたりアドバイスします。

■記者になった気で取材、作成を 広報は企業経営そのもの

記者発表の方法は主に、
1.マスコミ各社への一斉発表
2.企業側からの取材要請
3.記者からの個別の取材申し込み
の三つがあります。

 今回のテーマでは、(1)と(2)が中心になりますが、(3)のように記者から個別に申し込まれた取材要請にもきちんと対応できるように、ふだんから十分な準備が求められます。

■価値は即、判断される

 「魅力あるリリース」とはどういうものでしょうか。まず報道する側からみてみましょう。
内容はもちろん大切ですが、説明された文章が分かりにくければ、リリースした側の真意や意図がきちんと記者に伝わりません。どんなに優れた内容でも、ごみ箱に捨てられてしまう恐れがあります。
 リリースは、記者クラブでの発表や資料投げ込みをはじめ、ファクス、郵便、持ち込みなどで日々膨大な資料が持ち込まれます。当然ですが、これらのリリースがすべて記事化されているわけではありません。
 記者は、取り上げるニュースバリュー(価値)の観点から、どのリリースが記事化するのにふさわしいのか。さらには、どれを先に書くべきか、という処理の優先順位を判断します。
とりわけ新聞は、月刊誌などの雑誌とは違い、夕刊、朝刊の締め切り時間に日々追われるため、ほとんど感覚的、直観的に「記事になるのか」「行数は」などを判断し、早急に紙面化が必要なものから取材に取りかかります。

■インパクトある文面に

 報道機関のそうした特性を踏まえると、どういうリリースが理想的なのかは自ずと結論が導き出されるはずです。

 つまり、(1)リリースに「おっ、これは」という驚きを記者に与えるようなインパクトがある(2)文章が簡潔、明瞭 で分かりやすい(3)文章が長すぎず、リリースの分量もそう多くない-の三つが大きな要素。見た目の強い印象を瞬時に与えることができるかがカギ、と言い 換えても構いません。リリースする広報担当者の熱意が伝わるような創意や工夫も必要でしょう。

第2回 簡潔表現で訴える
第3回 企業の価値を高める

藪 宏之(やぶ ひろゆき)
藪 宏之(やぶ ひろゆき)

西日本新聞編集委員
藪 宏之(やぶ ひろゆき)
昭和35年生まれ。福岡県出身。
同58年、西日本新聞社入社。社会部、宮崎総局、都市圏部(現在の地域報道センター)、長崎総局、東京報道部、論説委員会、経済部デスクなどを歴任。


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特集 プレスリリースの作り方