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福岡パルコ開業 流通大競争時代へ 新博多駅来春開業 天神に期待と警戒感

2010年03月19日 13:39 | カテゴリー:九州経済ニュース

 福岡市・天神に19日、福岡パルコが開業した。大手の大型ファッションビルの登場で、百貨店や専門店ビルが立ち並ぶ激戦区・天神の競争激化は必至だ。ただ、1年後には、阪急百貨店などが出店する新博多駅ビル(博多区)の開業も控える。天神の商業関係者に、パルコへの警戒と期待感が複雑に入り交じる中、新たな流通の大競争時代が幕を開けた。

 パルコにとって、福岡はデフレ不況下で初めての新規出店。既存店より衣料品を抑えた「新生パルコ1号店」と位置付け、雑貨や美容品、食料、スポーツ、飲食店などバラエティー豊かなテナントを集めた。福岡市初出店も充実させており、隣接するソラリアステージの井上智博館長は「品ぞろえなど新鮮で、強敵になる」と話す。

 天神のほかの商業施設は、パルコに対抗しようと、意識的に19日前後からセールやキャンペーンをぶつけた。集客の柱となる人気テナントの引き抜きや誘致合戦も激しくなっている。消費が低迷する中での大型出店に警戒感は強い。

 競争激化の裏で、天神の集客力アップへの期待感も高まっている。各商業ビルは合同で、異例のパルコを歓迎する懸垂幕を一斉に掲げた。博多大丸の森川善博社長は「競争は厳しくなるが、相乗効果も出てくる」と期待する。

 ライバルの登場を歓迎する背景には、新博多駅ビルへの強い危機感がある。新駅ビルには、いずれも九州初進出となる阪急百貨店と大型雑貨店の東急ハンズが出店するほか、約200店の専門店街もできる。売り場面積は約10万平方メートルに上り、天神全体の売上高の約8%、300億円が博多に奪われるという試算もある。

 大型開発に街の活性化が期待される一方で、消費が上向く兆しが見えない中、「淘汰(とうた)の始まり」との指摘も出ている。

=2010/03/19付 西日本新聞夕刊=

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