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日産、収益改善へ生産再編 大型SUV 九州新工場に 来年、北米から移管 遅れ取る環境車の導入鍵

2009年09月26日 00:27 | カテゴリー:九州経済ニュース

大型SUVが生産されることになった日産車体九州の新工場=福岡県苅田町  日産自動車は25日、米工場で生産する高級車ブランド「インフィニティ」の大型スポーツタイプ多目的車(SUV)を2010年から、九州工場(福岡県苅田町)内にあるグループ会社日産車体九州の新工場に移管することを明らかにした。収益改善に向けた生産体制再編の一環。稼働率向上には環境対応車の生産増がカギを握るが、両工場は大型車中心でハイブリッド車(HV)などの導入計画は未定だ。

 日車九州新工場は今年12月稼働。当初は四輪駆動車「パトロール」を生産。10年度からミニバン「エルグランド」と「クエスト」も生産する。「インフィニティQX56」は米ミシシッピ州キャントン工場からの移管で4車種目で、早期の稼働率向上につなげる考え。

 日産によると、QX56の08年度の販売台数は約5千台で、移管後に全面改良する。新型車はこれまでの北米中心から、ロシア、アジア、中国など販路を拡大。日車九州から輸出しやすく、最新工場で効率生産できることが移管理由という。

 これを受け、日産グループの国内工場の役割がより明確になった。日産九州工場は中型セダン・SUVとミニバン、追浜工場(神奈川県横須賀市)は電気自動車を含む小型車、栃木工場(栃木県上三川町)は高級セダン、日車九州は大型SUVなどとなる。

 栃木工場でも来秋から高級HVの生産を始めるが、九州工場の環境対応車はクリーンディーゼル車のみ。本年度の稼働率は約7割と低調だ。来年には人気ミニバン「セレナ」が移管される予定で生産増が見込まれるものの、その後の回復は不透明。HVの販売でトヨタ自動車などに遅れる日産は、HVの車種拡大を示唆するが、明確な計画は示しておらず、九州工場への展開も未定だ。

 トヨタグループのHV生産の約15%を占めるトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)はエコカー減税などの恩恵もあり、回復傾向にある。ダイハツ九州(大分県中津市)も、最高燃費の新型軽自動車を10年にも生産する見込み。環境対応車導入の流れに日産も加わるかどうかが、北部九州の自動車産業の行方も大きく左右することになりそうだ。 (東京報道部・竹次稔)

=2009/09/26付 西日本新聞朝刊=

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