岩田屋と福岡三越 統合 2011年度にも 九州最大の百貨店へ
2009年05月30日 05:20
| カテゴリー:九州経済ニュース
三越伊勢丹ホールディングス(HD)の武藤信一会長兼最高経営責任者(CEO)は29日、伊勢丹連結子会社の岩田屋(福岡市)と、三越の支店の福岡三越(同)について「地域事業会社化へ、準備を整えたい」と述べ、経営統合する方針を明らかにした。統合すれば売上高約1400億円の九州最大の百貨店会社が誕生する。岩田屋、三越の両ブランドは維持する。
統合時期は明らかにしていないが、武藤氏は「早期に環境を整えたい」と語った。同HD幹部によると、2010年4月に福岡三越を三越の子会社として切り離した後、早ければ11年度にも岩田屋と統合させる見通し。
統合の理由について、武藤氏は(1)経営の透明性が明確になり、より効率的な経営構造になる(2)地元に密着し、客の要望に正しく応えられる‐ことを強調した。
岩田屋の福岡証券取引所上場をどうするかが、今後の焦点。同HD内には「収益改善が進めば岩田屋株主にもメリットがある」と、上場維持に肯定的な意見がある一方、意思決定を円滑にするには非上場化が好ましいとの反論もある。
伊勢丹と三越が経営統合して1年。同HDは、両社店舗が隣接する福岡、新潟、北海道の3カ所で店舗を地域事業会社として独立させる意向。先行例となる新潟は来年4月に地域事業会社を設立する。
岩田屋は、隣接地でNTT都市開発が計画する商業ビルへの入居を検討中。同HDも採算性が見込めれば増床を認める方針。福岡三越に近いことから、新会社の象徴的な店舗になりそうだ。
=2009/05/30付 西日本新聞朝刊=