佐賀県と玄海町 MOX海上輸送を了解 プルサーマル 国内初、始動へ
2009年02月27日 00:05
| カテゴリー:九州経済ニュース
国土交通省は26日、九州電力が玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町、出力118万キロワット)で計画しているプルサーマル発電に使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の輸送計画について、安全を確認した。これを受け、地元佐賀県と玄海町は同日、「国の審査で安全は確保された」として輸送を事前了解した。九電は3月初旬、製造先のフランスからMOX燃料の海上輸送を開始する見通し。2002年の東京電力の原発点検記録改ざんなどで導入が遅れていた日本のプルサーマル計画は、国内第1号の実現に向けて大きく動きだした。
国土交通省は昨年から職員をフランスに派遣し、輸送するMOX燃料や容器を検査。容器の表面温度や放射線量、積載方法などを調査した結果、安全を確認した。国の安全確認を受け、佐賀県と玄海町は同日夜、九電にそれぞれ事前了解の確認書を交付した。
プルサーマルについて国は1998年に関西電力、99年に東京電力に実施を許可。だがMOX燃料のデータ不正や点検記録改ざんなどが発覚し、計画は凍結された。九電は2005年に玄海原発での実施を国に許可され、今年1月、同県と同町に燃料輸送の事前了解願いを提出していた。
九電によると、テロ対策など安全上の理由で、輸送スケジュールなどの公表は、武装した輸送船の出航から1日後の予定。3号機は8月から定期検査を実施する予定で、これに合わせてMOX燃料を装荷し、11月にも稼働する公算が大きい。
古川康知事は「輸送について一義的に責任を持つ国が安全性を認めたことを受け、県も了解の判断をした」と説明。玄海町の岸本英雄町長は「九電と国を信用している。安全で着実に輸送を行ってほしい」と話した。
=2009/02/27付 西日本新聞朝刊=