東芝が「半導体」再編 LSI 大分に集約 非正規4500人削減
2009年01月30日 00:09
| カテゴリー:九州経済ニュース

東芝は29日、主力の半導体事業が2009年3月期決算で過去最悪の赤字に転落する見通しを示すとともに、非正規労働者約4500人の削減を含めた事業改革案を発表した。北九州工場(北九州市)が生産するシステムLSI(高密度集積回路)は4月以降に大分工場(大分市)へ移し、九州などの生産子会社は縮小して海外移転を進める方針。他社との事業統合など業界再編を視野に、LSI部門の分社化を本格検討するとしており、半導体の中心拠点である九州への影響が懸念される。
■2800億円赤字 九州の子会社縮小
09年3月期の連結営業損益の見通しは過去最悪の2800億円の赤字で、赤字は7年ぶり。このうち半導体事業は需要減と価格下落で2900億円の赤字となり、原子力発電事業などの利益を打ち消す。
収益改善策は半導体が中心。携帯電話やデジタル家電向けなどのシステムLSIの販売が不振で、他社とも競争が激しい。このため大分工場に集約し、北九州工場では、発光ダイオード(LED)などの生産に特化していく。九州には東芝LSIパッケージソリューション(福岡県宮若市)など、半導体チップを樹脂で覆う後工程を担う生産子会社があり、生産縮小するとしている。09年度の半導体事業の設備投資は前年比1300億円減の1000億円規模となる。
こうした生産の見直しを受けて1‐3月に、半導体事業を中心にグループの非正規労働者約4500人を削減するが、工場ごとの内訳は明らかにしていない。グループの正社員の雇用は維持し、2月からワークシェアリングを導入する。工場機能縮小には配置転換で対応する。一連のリストラに伴うコスト削減効果を3000億円と見込み、09年度中の黒字回復を目指す。
国内のLSI業界は、NECや富士通などが既に分社化。東芝の西田厚聡社長は同日の会見で「LSI分野は世界的に(会社が)過剰。日本の半導体が勝ち残るため、再編を視野に入れる時代に入った」と強調した。
=2009/01/30付 西日本新聞朝刊=