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育てた地鶏で命のバーガー 商品化目指す 久留米筑水高と農家 解体も…「食」の尊さ実感

2008年12月27日 13:37 | カテゴリー:九州経済ニュース

 福岡県久留米市の久留米筑水高の生徒14人と畜産農家などが協力し、県産地鶏や地元産野菜でチキンハンバーガーの「久留米バーガー」を作った。食材の鶏肉は生徒が世話して育てた鶏で、調理するために、生徒たちが自分の手で解体した。「私たちは命の犠牲のもとにある」ことを学んだといい、こうした生徒の思いを伝えようと、関係者がバーガーの商品化を目指している。


 このバーガー作りは、後継者不足に悩む久留米孵卵(ふらん)場(同市)の古賀宣彦さん(30)や、森光牧場(同)の森光力さん(29)が、同校に生産の現場での体験を呼び掛けたことがきっかけ。希望した1‐3年の生徒は夏から農場でヒヨコの餌やりやふんの掃除などの世話をした。解体場では機械で鶏が次々と首を切られ、羽をむしられ、手羽や胸肉に解体される様子を目の当たりにした。

 「きつい、汚い、残酷という印象だけでは意味がない」と思った古賀さんは、鶏肉でバーガーを作り、催しで販売することを提案。「育て、殺した命の向こう側に消費者がいる」という流通の現場まで知ってもらおうと考えたという。

 生徒たちと話し合いながら市内のパン屋や農家の協力も得て、照り焼きチキンバーガーを試作。10月に市内で開かれた食のイベントで販売(1個300円)したところ、2日間で500個が売れる好評ぶりだった。

 店頭で調理を担当した3年生の古賀彩さんは「複雑な気持ちだったけど『おいしい』と言うお客さんを見て、大事に育てたヒヨコたちは私たちの体の中で生きていると思えた」と話す。

 若者が畜産と流通の現場を体験し、命と食についての考えを深めてもらうため、古賀さんが所属する「はかた一番どり推進協議会」はバーガーの商品化を検討中で、現在アイデアを募っている。同協議会=0942(43)5557。

=2008/12/27付 西日本新聞夕刊=

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