非正規8万5000人失業 11月調査の2.8倍に 九州・山口1万人 内定取り消し769人
2008年12月26日 13:41
| カテゴリー:九州経済ニュース
10月から来年3月までに失業したか失業が決まっている派遣や請負などの非正規労働者は全国で8万5012人に上ることが26日、厚生労働省の調査で分かった。11月の前回調査時点より約5万5000人増え、およそ2.8倍に。急速な景気後退の影響で雇用情勢の悪化に歯止めがかからない現状が浮き彫りとなった。来春就職予定の新卒者のうち、企業から内定を取り消された人が769人に達することも明らかになった。
調査はいずれも厚労省が全国の公共職業安定所などを通じて行い、19日時点でまとめた。
非正規労働者を対象とした雇用調整は契約満了に伴う「雇い止め」や期間途中の契約解除など。地区別で九州・山口は1万222人に上り、11月調査から約7000人増えた。キヤノンなどの工場で人員削減が進む大分が最も多く2511人。福岡と山口が1863人、宮崎1200人、佐賀1159人、鹿児島663人、長崎533人、熊本430人‐の順だった。
産業別では製造業が95%を占め、雇用形態別では派遣社員が約70%、契約社員が約20%、請負社員が約10%だった。失業後の状況が判明した人のうち88%は再就職先がなく、約2200人が住居を失うことも分かった。
内定取り消しは大学生や短大生らが632人、高校生が137人。11月調査の際より438人増え、山一証券の経営破綻(はたん)の影響を受けた1998年卒(1077人)以来の高水準となった。九州・山口は97人で11月時点の8倍に増加。大分が41人、福岡31人、長崎21人、鹿児島2人、佐賀と熊本が1人だった。
厚労省は「年末、年度末にかけて雇い止めの増加が想定される。雇用対策に全力を挙げ、企業への指導を徹底する」としている。
=2008/12/26付 西日本新聞夕刊=