佐賀牛 中東輸出ピンチ 食肉処理施設認証 イスラム機関 見送り
2008年11月27日 00:24
| カテゴリー:九州経済ニュース
佐賀県が進める特産のブランド牛肉「佐賀牛」の中東輸出計画で、最大の課題となっているイスラム教の戒律に従った「ハラール」という食肉解体処理法をめぐり、同県多久市の解体施設がアラブ首長国連邦(UAE)政府公認機関による施設認証を見送られたことが26日、分かった。県内での解体処理が不可能となり、県は輸出方法の見直しを迫られる。
県によると、UAE政府と公認機関の関係者が10月、多久市の県食肉センターを査察。ほかに埼玉県、大阪府、鹿児島県の3施設を回り、埼玉県と大阪府の施設がハラール処理施設の認証を受けることになった。
ハラール処理は、イスラム教徒が祈りをささげながら、聖地メッカの方角を向いて牛を解体しなければならない。イスラム教が食べることを禁ずる豚の解体処理との明確な分離も必要という。
県は農林水産省から25日に認証見送りの連絡を受け、理由として「牛と豚の処理の分離が不十分」と伝えられた。遠隔地への搬入はコストがかさむなどの問題が考えられ、県は「国やJAの協力を得ながら対策を考えたい」としている。
県は本年度内に佐賀牛を扱う五つ星(最高級)ホテルをUAEで2つ以上開拓する目標を掲げている。
=2008/11/27付 西日本新聞朝刊=