日田の荒れ山→10アール年3万円で賃貸 森のオーナー制度人気 親子満喫、新たな交流も
2008年10月31日 00:46
| カテゴリー:九州経済ニュース

手入れが行き届かなくなった森を都市の住民に貸し出す「森のオーナー制度」が人気だ。日田市水目町の後藤美智子さん(69)が昨年4月から利用者の募集を開始した森では、家族連れがピクニックを楽しんだり、ツリーハウスを建てるなどしてにぎわい、住民同士の交流も生まれている。
後藤さんは40代のころに約20ヘクタールの山林を購入。夫と死別し、自身も年を重ねて管理が難しくなった山を維持しようと、1区画(10アール)を年間3万円、3年契約で貸し出している。しいたけの駒打ち、収穫などの体験ができる「しいたけオーナー」(原木1本につき500円)も同時に募集し、現在あわせて約10人のオーナーがいる。
福岡市南区の青果卸業中村徳太郎さん(40)、同垰(たお)大介さん(32)は、昨年から2家族合同で森の1区画を借りている。父親2人は、月に数回森に通って、樹上にバーベキューができるツリーハウスを完成させ、現在は寝室棟を建設中。「子どものころの夢がかなった」と目をキラキラさせながら“秘密基地”づくりに夢中になっている。
父親二人が作業をしている間、子どもたちはハンモックで昼寝をしたり、昆虫探しをしたり。森の中にはクリやアケビも自生しており、中村さんは「都会では体験できないようなことができて、子どもたちも生き生きしている」と話す。
後藤さんは「荒れていた森がすっかり明るくなって、うれしい。いろんな人と出合って、心も元気になっていくようだ」と喜んでいる。オーナーを募集中。
=2008/10/31付 西日本新聞朝刊=